前のページで、「白地図(地名の記述や色などが全くない地形の輪郭だけの図)に自分で重要だと思った事をメモしていくなどの作業を地道に行っていくことが大切」ということを述べました。 学校の授業で「白地図」を使っている学校の生徒なら「白地図」とはどういうものかということは分かると思いますが、「白地図」は、色や地名などが全く書いていない地図だという点で、普通の地図とは違っています。そのため、自分で地形や地名などについて書き込む必要があります。 例えば、九州地方の「白地図」に、「シラス台地」という地形の名称を書く、あるいは該当地域(鹿児島県〜宮崎県南部)に色を塗って覚えるという作業をすると、単純に「九州の南部地方にシラス台地とよばれる地形がみられる」という文章を読むよりも印象に残りやすいものです。 このように、地形や地名などを書き込む、場合によっては特記事項のようなものをメモしておくなどの作業は、地理の学習には欠かせません。それは、視覚的に暗記すると印象に残りやすいだけでなく、実際のテスト問題にも対応しやすくなるためです。 そのため、陸地の輪郭だけが書いてある「白地図」を、授業だけではなくテスト対策の学習に活用することは非常に重要です。特に、中間・期末テストや高校入試では、文章だけではなく地図が掲載されて、地図の中の特定の場所の地名を答えたり、地図の中に示された複数の場所から正解を選択させたりする問題も出題されることがありますので、教科書だけではなく、「白地図」を使った学習のほうが、実際のテストにより近い形で知識を身につけることができます。 また、中学生の地理の学習用に、「白地図」に重要なポイントが問題集形式でまとめられているような教材も市販されているようです。問題集形式の白地図は、純粋な白地図ではないとしても、重要ポイントがまとめられているという点で重要な価値があります。学校で「白地図」を使っている人でも、市販の白地図のほうが使いやすいという場合もありますし、あるいは、学校の「白地図」と市販の「白地図」を二重に勉強する事で繰り返し学習する事も可能になります。様々な角度から、「白地図」を学習に生かすことを検討してみてはいかがでしょうか。
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