日本では、憲法で三権分立の考え方が採用されています。権力が単一の機関に集中すると、特定の人たちが国を勝手に動かしてしまい、国民が困る事になったり、人権が保障されなくなったりする可能性があるので、権力を分散させる事で、国をうまく動かすことにつながります。 また、最近では、国の権力としての立法、行政、司法の3つに加えて、民間の立場から国を監視する「第四権」として、マスコミの役割が注目されていることもいえます。第四権については憲法には書かれていませんが、憲法で保障された自由権をマスコミに適用することで、マスコミの力が注目されているといえます。 ※権力分立の考え=モンテスキューの「法の精神」の考え方が大きく反映される。 ※以下のように、三権分立と言っても、それぞれの権力は干渉し合っていて、それがよい方向に運用されることで、相互に監視しあう効果が現れるといえます。 国会は、内閣総理大臣を指名したり不信任したりすることができます。そして、内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負うとされ、「議院内閣制」が採用されています。 また、上記の図にあるように、3つの権利主体には、国民が何らかの形で関与することで、主権者としての国民の力というものが影響力を持てるしくみになっています。 なお、裁判所の違憲立法審査権ですが、これは裁判所(司法)が国会(立法)の行為に対して牽制する役目を果たしていますが、現実に、裁判所が、国会の作った法律についてどのような考え方を使って判断してきたのかという事についてはいくつかの理論があるので、代表的なものだけを覚えておきましょう。中学の公民の学習の段階で知っておくべきこととしては、以下に最低限の事を挙げておきました。本当はもっとたくさんの考え方がありますが、詳細は高校の授業で詳しく学ぶ事になると思います。
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