企業は、財やサービスを売ることで利益を得ています。消費者は一定の貨幣を企業に支払う事で利益を得ています。商品の価格は需要曲線と供給曲線で決まります。 需要曲線と供給曲線の交点の縦軸は価格、横軸は取引量を示す事になります。交点のときは市場原理に基づいて価格と取引量が決まっており、このときの価格と取引量を均衡価格、均衡取引量とよびます。 なお、ある商品が流行して人気が出た場合、需要が高まるので、需要曲線は右にシフトします。そうすると、取引量は大きくなり、価格が高くなります。逆にある商品が売れなくなってしまうと、需要が小さくなり、需要曲線が左にシフトするので、価格の下落と取引量の減少がみられます。(下図1) また、ある商品を企業が多くつくって店に並べるなどのこと(供給をふやすこと)をして、それでも需要が伸びない(人気が出ない)場合は、供給曲線は右にシフトし、取引量が増えても価格は下落します。逆に、企業が商品の供給を減らすと、供給曲線が左にシフトするので、価格の上昇と取引量の減少がみられます。(下図2) 「価格弾力性」=価格の弾力性が大きいほど、価格の変化に対する取引数量の変化は大きくなる。 (価格弾力性)=(取引量の増減分)÷(価格の増減分) 【管理価格】 上の図のメカニズムでは「市場価格」が決定されるが、実際には、市場で価格が決まらず、人為的に価格を管理していることがある。これを「管理価格」とよぶ。 特に、少数の大企業が特定の商品のマーケットを支配しているような状況(寡占)や、一つの巨大企業が特定の商品を一社のみで生産している場合(独占)では、価格競争が行われず高い価格を維持するような寡占価格(または独占価格)になりやすい。 また、公共性が高くて国民生活に与える影響の大きいもの(電気、ガス、水道、鉄道など)は、政府の認可で「公共料金」が定められている。これも、市場メカニズム以外の方法で決定された価格。
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