中学校で学習する歴史の学習は、小学校で学習する歴史より深い知識を学ぶ学習となります。また、日本の歴史だけではなく、世界の歴史にかかわる部分も学習するという点も小学校と中学校の歴史の授業の大きな違いです。 そのため、日本の歴史の流れだけを学ぶのではなく、世界の歴史と関連付けながら、昔の出来事について学ぶ必要があります。 小学校の歴史の範囲では、日本の歴史の流れだけを把握しておけばよかったのですが、中学校の歴史では、日本の歴史と同時並行で進んでいる世界の歴史の流れも理解する事が必要になります。例えば、日本の室町時代〜江戸時代の歴史とヨーロッパの中世の歴史の年表は、それぞれの場所ごとに別の年表として覚えておくだけでなく、例えば「ナポレオンが皇帝だった時期は日本では化政文化と呼ばれる町人中心の文化が流行していた」というように、一見すると関連が無いような、全く別の場所で起こっている出来事を同時に把握する必要があります。 このように、中学の歴史では、小学校の歴史のテスト問題より複雑な問題が出題されるのは当然のことですが、小学校では歴史の年表を少し覚えておけばテスト問題を解くことが出来たのに対して、中学校の社会のテストでは、年表の理解が十分でなければならず、単純な年号の暗記だけでは対応しにくい問題が出題される場合があります。 そして、普段の授業でも、教科書どおりに授業が進められている場合、日本の歴史の流れを学ぶ章が続いた後にいきなり外国の歴史について書いてあるページがあり(教科書の目次などを見れば分かると思います)、その章で歴史の流れが切り取られたような錯覚に陥って混乱する中学生もいるようです。授業で外国の歴史が出てきた時には、日本の歴史を学んでいる時から少し思考を切り替えて授業に臨み、その上で、世界と日本の歴史がどのように結び付けられてテストで出題されるのかという事については、学校のワークやプリント、そして市販の問題集などでじっくりと考えてみることが大切です。
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