歴史の年表は、単純に丸暗記して覚えるというやり方の勉強では、膨大な暗記量に圧倒されてしまい、結果的に覚えきれないという事になってしまうと思います。 そもそも、語句の意味を考えない丸暗記のやり方では、なかなか記憶することができないものだと思いますし、何よりも、勉強が嫌いになってしまいます。そのため、歴史の学習にあたっては、歴史を一つのストーリーとしてとらえ、時代の流れをよく把握し、2つ以上の用語を結びつけて考えていくことが重要です。いくつかの用語を結びつけて覚えておくと、テスト本番の時には、言葉のつながりから連想して解答の部分を思い出しやすくなります。 たとえば、「開国」「尊皇攘夷」「徳川慶喜」「大政奉還」という2つの用語を丸暗記するよりは、「ペリー来航以降、日本は鎖国を止めて開国したが、尊皇攘夷運動も活発になり、幕府の体制が行き詰まってきたため、15代将軍の徳川慶喜が大政奉還を布告した」と覚えたほうが、多くの用語を楽に覚える事ができるとともに、時代の流れもしっかりと把握できることになります。 学校の授業で、教師の解説が上手な、わかりやすい授業が展開されている場合には、教師の解説の話の流れをノートの隅に書いておく(矢印などの記号を上手に用いて教師の話を簡潔にメモしておく)だけでも、歴史の流れを理解しやすくなります。ただし、教師の授業が分かりにくい場合や、いわゆる学級崩壊の状態で授業が成立していないような状況の場合は、自分で様々な教材を参考にしながら歴史の流れをつかむ学習の習慣を身につけることが必要になります。 歴史の流れをつかむ学習を行ううえで参考になる資料は、教科書にあるような年表だったり、ワークや問題集にあるような、年表の空欄に語句を埋める問題だったりします。年表を読んだり、ワークブックなどの年表の空欄に語句を埋める問題などを解いたりするときには、語句だけを暗記するのではなく、いくつかの用語を結びつけて歴史の流れを把握する形で暗記に臨むということを普段から意識してみることが大切です。
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