ここでは、日本の室町時代の出来事について整理します。なお、この時代の後半(応仁の乱以降)は、戦国時代とも呼ばれます。戦国時代は室町時代の中の後半部分というように覚えておけばよいと思います。 この時代の文化は、前半は北山文化、後半は東山文化というように分かれます。北山とは金閣の所在地、東山とは銀閣の所在地です。なお、北山文化の全盛期と東山文化の全盛期の間には応仁の乱があり、応仁の乱をきっかけに京都の文化が全国に広まったという大きな流れをつかんでおいてください。 また、この時代の末期に活躍する織田信長は、この後の安土・桃山時代に重要な人物となるということも事前に覚えておいてください。
【1338】足利尊氏が征夷大将軍に任命され、室町幕府を開く。→室町時代へ。 【1368】足利義満が3代将軍になる。 【1392】南北朝の合一。 ◎鎌倉幕府の滅亡の時から、南北朝の対立が続いていた。後醍醐天皇は南朝として政治を続けようとした一方、京都に入った足利尊氏が新しい天皇を迎えて北朝をつくった。それ以来の対立が解消したのがこの年。 【1397】足利義満が金閣を建てる。この時代の文化を北山文化という。 【1404】勘合貿易が始まる。 ◎正式な貿易船に勘合という割札を持たせ、海賊(倭寇)との判別をつけることで貿易を行いやすくした。その後、勘合貿易は15世紀には盛んに行われた。 【1443】足利義政が8代将軍となる。 【1467】応仁の乱が起こる。 ◎京都は荒廃したが、このときに全国の武士が京都に集結し、その後、それぞれの地元に戻っていったため、京都の文化が全国に広まるきっかけとなった。また、武士が全国に散っていってからは、全国で争いが増え、いわゆる戦国時代に入っていった。 ◎正長の土一揆(1428)、山城の国一揆(1485)など、この頃は一揆が増えていった時期。なお、加賀の一向一揆(1488)は一向宗(浄土真宗)の信者による一揆なので、他の一揆とは背景が異なる点に注意。 【1489】足利義政が銀閣を建てる。この時代の文化を東山文化という。 【鉄砲・キリスト教伝来】ポルトガル人が種子島に鉄砲を伝え(1543)、フランシスコザビエルが鹿児島にキリスト教を伝えた(1549)。 【1573】織田信長が足利義昭を追放。室町幕府が倒れる→安土・桃山時代へ
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