ここでは、海外における市民革命と産業革命の時代について解説します。 海外では、王が絶対的な権力を持っていた「絶対王政」の時代でしたが、市民革命によってその絶対王政が崩され、市民の代表である議会による政治がはじめりました。また、蒸気機関の改良で、機械も発達し、産業革命で強い工業力、経済力をつけはじめた時期でもあります。 なお、この時代、日本では江戸幕府による鎖国政策がとられていたため、市民革命や産業革命は進まず、とくに産業革命の遅れによって、工業力や経済力で欧米との差が広がっていきました。そのため、後のペリー来航のとき、日本人は海外の工業力に驚かされることになりました。
【市民革命】絶対王政はエリザベス1世のころに全盛期だったが、市民革命によって絶対王政が覆された。 (イギリス) 【1649】清教徒革命・・・クロムウェルが指導。 【1688】名誉革命・・・権利章典を定める。 (アメリカ) 【1776】アメリカ独立宣言(イギリスからの独立)アメリカ独立戦争は前年から。 ◎アメリカの初代大統領はワシントン。アメリカの州は当初13州のみだったが、アメリカ大陸を開拓して現在の州の数になった。 ◎制定された合衆国憲法は、モンテスキューの三権分立の考え方が取り入れられている。 (フランス) 【1789】フランス革命・・・ルソー「社会契約論」に影響された革命。 ◎バスチーユ牢獄の襲撃がきっかけ。その後、国王ルイ16世の支配に代わって議会を中心とする政治へと移行。・・・フランス人権宣言へ 【産業革命】 ◎ワットの蒸気機関の改良から、工場で機械を用いた産業が発達。経済が飛躍的に豊かになった。(工場制手工業→工場制機械工業) ◎産業革命は、綿織物業からはじまった。19世紀には、イギリスは「世界の工場」と呼ばれた。 ◎アメリカ南部では綿花栽培のためにアフリカから奴隷をつれてきて働かせるという制度が確立。奴隷制度は、人道上問題があった。1861年の南北戦争では、リンカーンが「奴隷解放宣言」を出し、奴隷制度は廃止した。 ◎その後もアメリカでは人種差別が根強く残った。その後、2008年にオバマ大統領が当選するまでは、いわゆる有色人種が大統領に選出される例はなかった。 【帝国主義】 ◎インドではムガール帝国が存在したが、イギリスが東インド会社を作り、後にインドはイギリス領になった。
sponsored link
目次
自由研究・調べ学習特集
参考サイト
年表一覧
Amazon
(c)中学生の社会(地理・歴史・公民)の中間テスト・期末テスト・高校受験の勉強法