前のページでは、「白地図」を使って、地形や地名を覚えようという趣旨のことを述べました。しかし、地理の学習では、地図の中の地形や地名を覚えるだけでは解けない問題もあります。その典型例として、グラフや図表を用いた問題が挙げられます。 例えば、各都道府県の人口密度、人口増加率や、産業別就業者数などの統計については、一般的な地形図では示されるものではありません。これらの統計は、グラフや図、あるいは表でまとめられているもので、「白地図」の学習ではカバーできないものです。 なお、統計と地図を統合してテスト問題として出題される例題としてこちらの例題を挙げました。参考にしてみてください。 地理の教科書に書いてある統計について興味のある人は、インターネットで総務省統計局のデータを参照するということもできますので、時間のある人は総務省の統計を閲覧するというのもよい勉強だと思います。 しかしながら、政府が公表しているデータの場合、そのままでは中学生にとっては難しい内容の統計もあります。したがって、一般的な中間・期末テストや高校入試を解くということを中心に考えて統計を扱うのであれば、学校の教科書や資料集に載っているグラフや図表のほうが分かりやすいと思います。特に学校のテストの場合は、学校の教科書や資料集、ワークの問題がそのままテストに出るというパターンが基本だと思われますので、まずは基本的な統計を見て「この統計は何を表しているのか」という事を把握して覚えておく事が大切です。 また、統計を使った問題については、複数の数値を用いてそこから計算して値を求める計算問題を伴うものもあります。人口と面積のデータから人口密度を求める問題などはその典型例です。これらの問題は、計算そのものは、小学校の算数の問題レベルの問題ですので、統計の読み方や数値の計算の考え方を間違うことのないよう、示されたデータの数値がもつ「意味」について正確に読み取ることが大切です。
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