中学校の地理では、様々な地域の特色について学習しますが、重要な事項の一つとして、地域の産業や、農業・工業製品の生産量などに関する学習内容が含まれます。 たとえば、沖縄県ではサトウキビの生産が盛んだとか、アメリカの自動車産業の中心地がデトロイトであることなどについて学ぶ内容がその例です。また、産業や生産品などについては、前のページで述べたように、生産量や生産額などの統計がテストで頻出しやすいのも特徴です。 しかしながら、統計だけではわからないこともあります。例えば、「アメリカの自動車産業の中心地がデトロイト」だと文章だけでいわれても、アメリカの地図を見てすぐにデトロイトの場所が分からなければ、「どの場所で自動車が多く作られているのか」が視覚的には分かりにくいものです。そのため、教科書や資料集、地図帳などに載っている地図で、地名と場所を確認することが重要です。 特に、資料集などでは、地図に産業や生産物などのマーク(たとえば自動車産業なら車のマークなど)がついていて、どの場所にどの産業が分布しているのかが一目で分かるような、工夫された地図が載っている場合もあります。このような地図を見れば、どの地域に工業が分布して大きな工業地帯を形成しているのか、あるいは、北と南では生産される作物の種類が違っているとかいうことが分かります。このような図は、テストや入試で問われやすいだけでなく、教科書の文章を図で視覚的に理解する事にも役立ちます。 そして、理解が深まってくると、たとえば、日本地図で「太平洋ベルト地帯」といわれている地域がなぜそのような呼ばれ方をするのかなど、世界や日本の各地域の特徴を言い表した用語の由来なども自然と分かってきて、覚えるべき用語を簡単に覚えることができるようになることも期待できます。まずは、日ごろから、休み時間に空いた数分の時間などを上手に活用して資料集を眺めておくことからはじめてみましょう。
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