ここでは、江戸幕府成立から元禄文化の時代までを取り上げます。この時代から後は、歴史の中身をより詳しく学ぶことになり、実際に、教科書のページも多く割かれています。 江戸幕府では、鎖国政策が採用され、外国との交易が途絶える一方、朝鮮通信使や出島での貿易など、外国との関係が完全に絶たれたというわけでもない時代です。また、日本の中で少数派となっていたキリスト教徒やアイヌ民族が不満をもち、島原・天草一揆やシャクシャインの戦いが起こったのもこの時代です。
【1603】徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸幕府を開く→江戸時代のはじまり ◎関が原の戦い(1600)の前から徳川氏に従っていた大名は譜代大名、それ以降に従った大名が外様大名。徳川将軍家と直接の血縁関係がある大名は親藩。 【1607】朝鮮通信使が江戸幕府に派遣される 【1615】武家諸法度、禁中並公家諸法度 ◎武家に対する命令・禁止の規範が「武家諸法度」、天皇及び公家に対する規範は「禁中並公家諸法度」。 【1635】参勤交代 ◎参勤交代は、各藩の大名を幕府が管理するための制度。各藩の大名たちは、定期的に江戸と地元を行き来することになった。 ◎武家諸法度・禁中並公家諸法度の制定と参勤交代の政策によって、幕藩体制が固められていった。 【鎖国政策】 ◎オランダと清(中国)を除いて、外国との貿易や人の往来などを禁止。なお、長崎の出島はオランダとの交易のためにつくられた。 【各地のマイノリティーによる反乱】 【1637】島原・天草一揆・・・キリスト教(カトリック)信者による反乱。 【1669】シャクシャインの戦い・・・アイヌ民族による反乱。 ◎宗教や民族が違う事によって不遇な扱いを受けた人たちが反乱を起こした。 【1685】徳川綱吉、生類憐みの令をだす。 【元禄文化】 ◎元禄文化は、元禄という年号の時代(1688〜1707)を中心とする文化。主に京都・大坂(大阪)などの「上方地方」を中心に発展した庶民的な文化。 ※参考:海外では、1649年に清教徒革命、1688年に名誉革命が起こった時期だが、日本に直接影響はなかった。
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