ここでは、江戸幕府の全盛期から化政文化の時代まで、主に18世紀の事柄について説明します。 ちなみに、この時代は、外国ではアメリカ独立戦争、フランス革命が起こり、イギリスの産業革命で工業が飛躍的に発達した時期と重なりますが、日本は鎖国の時代だったため、外国の影響はほとんど受けることはなく、日本独自の文化や産業のあり方が残っていきました。その代わり、民主主義や資本主義の発達は欧米より遅れてしまい、外国との差がつき始めてしまった時期だともいえます。
【18世紀はじめの政治】 ◎「徳川吉宗→田沼意次→松平定信」と覚える。 ◎「吉宗=享保の改革」「松平=寛政の改革」。後の天保の改革(水野忠邦)とあわせて江戸時代の三大改革と呼ばれる。 【1716】徳川吉宗が将軍となる ◎享保の改革の推進。目安箱設置(1721)などが主な政策。 ◎「株仲間」→上納金を納める代わりに、販売権の独占などが認められた。 【1722】田沼意次が老中となる ◎老中とは、江戸幕府の将軍に直属して国政を統轄する地位の人のことを指す。江戸幕府が開かれたときから老中の地位はあったが、田沼意次の場合は、「田沼時代」と呼ばれるほど強い権威を持った。 【1787】松平定信が老中となる ◎寛政の改革を推進する。天明の大飢饉(1782)などで庶民の不満が強まり、一揆や打ちこわしが続発。飢饉のほかに政治の腐敗も横行し、田沼意次が失脚。その後の政治改革が寛政の改革。 ◎朱子学を幕府公認の学問と定め、他の学問を禁止した(1790:寛政異学の禁)。 【化政文化】 ◎文化・文政の時代(1804〜1829)を中心として、主に江戸を中心に発展した町人文化。元禄文化が「上方地方」を中心に発展したのに対して、化政文化の時期には文化の中心が江戸に移ったということが分かる。 ◎十返舎一九の『東海道中膝栗毛』、滝沢馬琴『南総里見八犬伝』などが有名。
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